2000.6.11-18
Part.2


雲の空中都市

Welcome to Dreamland

ウブドを出るときは雨だったのにチャンディダサに着いたころには太陽が顔を見せていた。「プリ・バグ―ス・チャンディダサ・ホテル」ちなみに「バグ―ス」とはインドネシア語で「最高!」と言う意味。本当にここのホテルは「バグ―ス」なのだ。一つ一つの部屋が独立したコテージになって、バスルームからは空が見える。深いプールもあるし、プールサイドの東屋やドリンクバーがあれば一日ホテルの外に出なくても素敵な時間が過ごせる。チェックインして荷物を部屋に入れてすぐ、お昼に出かける。今日のランチは松尾さんFC「Bridges」主催なのだ。スタッフの方、松尾さん、そしてBridgesのメンバーなど総勢30人近く。松尾さんお勧めの「Kubu Bali」はホテルから少し離れた場所にあるので何回かに分かれて車で移動。杉さんも毎年いらしているらしく「ここの魚を伊豆田くんは最後まできれいに食べるんだ。」と以前おっしゃっていたっけ。

Kubu Bali「一緒にお昼できるんだからお話できるね」と言ったら「いっぱい人がいると話せなくて・・・」とMにゃん。人のことを気にしすぎて自分が遠慮しちゃう気持ち、痛いほどわかるよ。「頑張れ、頑張れ」席に着くとき、Mにゃんの背中を押した。松尾さんの両側にはままとMにゃん。ちょっとほっ。さて、私のテーブルにはK.K子さんとN田ちゃんの関西チーム、それにOちゃんとRちゃん。何が嬉しいってRちゃんと濃いぃ杉さん話が出来ることがうれしい。遠くにいるとなかなかゆっくり話せないもんね。K.K子さんとN田ちゃんもどんどんRちゃんの話術にはまっていく。ふふふ、うれしいなぁ。テーブルの上には伊豆田さんが最後まできれいに食べちゃうという魚のレモンガーリックソースに渡り蟹のソテー、チャプチャイ、ミーゴレン。「楽しい食事のテーブル、愉快な仲間と音楽」ああ、世界の中心だなぁ。中でも渡り蟹のソテー、おいしかったなぁ。身がとろとろなんだもん。

Kubu Baliの魚のレモンガーリックソースなどなど
松尾さんがグラスを持って回ってきてくださる。「昨日はびっくりしたなぁ、ウブドの街で前から知った顔が走って来るんだもん」昨日のジョギングのことをおっしゃってるのですね(汗)「遅れて出ちゃったからどっちに行ったかわかんなくなっちゃったんで一人で走ってたんですけど会えてよかったです」「Nちゃん、何かスポーツやってたでしょ」うっ・・・さすが。「ここ(Kubu Bali)の上にも泊まったことあるんだー」っておっしゃってました(^^)

食事の後、記念写真をとって解散。みんなで歩いて帰る。街と言っても数100メートルのメインストリートにカフェやお店が並んでいると言ったものだ。メインストリートを過ぎればやしの森の中の1本道だ。周りには民家が点在し、家畜の牛や、豚が放し飼いにされている。Pちゃんと夕べのライブのことを話しながら歩く。「新曲、よかったよね」「なんだか久しぶりに身近な歌って感じだよね」夕べ寝る前に起こした歌詞をみながら歩く。「2番の歌詞、よかったよね。『雲の空中都市』っていうの。」「あれって井上(直久)さんのイメージなのかなぁ」「そだねー。私は『(天空の城)ラピュタ』が浮かんだなー」ああ、みんな同じようなこと思ってる。うれしいなぁ。

ホテルに戻るとプールの方に人影。いやぁ〜ん、杉さんですぅ〜っ。杉さんが一人で泳いでいた。近くに行くとにこにこの杉さん。「こんなトコ撮らないでよぉ〜」と言いながらプールサイドのバスケットゴールに向かってボールを投げ入れたりしている。「バスケ部だったのに」と笑いながら何度も投げ入れる杉さん(笑)Pちゃんと顔を見合わせ「着替えてくる?」と暗黙の了解。部屋に帰って慌てて水着に着替えてプールサイドに行くと何人かが杉さんとお話をしていた。だけど誰も水着を来ている人はいない。なんだか張り切っちゃってバカみたい…と部屋に戻り水着の上から服を着て再びプールサイドに行ったもののなかなか杉さんやみんなには近づけず、何とかみんなが話しているデッキチェアーの端っこまでたどり着いて話を聞くのが精一杯だった。人に頑張れなんて言っておきながら自分のこととなると全くだめなんだよなぁ。

波の彼方HAWAII

HAWAII

結局、何も話せないまま杉さんはHAKOちゃんからの「業務連絡です」の一言でお部屋に帰っていった。(この「業務連絡」をこの後、何度聞く事になったか…)そうこうしていると水着に着替えたPちゃんや、帰りに買い物に寄っていたK子たまやARちゃんたちもプールに姿を表し、みんなでプールで泳いだり、東屋でごろごろしたり。ああ、こんな時間が実は一番贅沢だったりするんだよね。心地のいい風がふいて来る。海のほうに散歩に行ってみると波の高い激しい海。海岸を望むやしの林の下のデッキチェア―では東さん松尾さんがマッサージをしてもらっていた。

プールの中から
プールからあがり、シャワーを浴びてさて、晩御飯をどうしようかということになった。ホテルの庭ではレゴンダンスとガーデンディナーがあるらしい。街にご飯食べに行くのも面倒くさいね、あんまりおなかもすいてないしね、などとMにゃんと話していたけれどスーパーでビールを買いたいということで街に出ることにした。隣の部屋のARちゃんやPちゃんたちに聞くと晩御飯は街に出ると言う。それじゃ一緒にタクシーで出かけようと言うことになり出かけた。スーパーに行った後、合流すればいいしね。

スーパーとそのレストランは50mと離れていないところなので一緒に降りて私とMにゃんはスーパーへ。あとのメンバーはレストランへ。スーパーでビールやらお土産やらを物色しているとさっき別れたPちゃんが。「あれ、どしたの?」「いいから、来てっ」結局、何も買わないままスーパーを出てPちゃんについてレストランに入るとそこには杉さんを始めメンバー全員が。ひぇ〜っっ。なぜか晩御飯をご一緒することに。どうしましょー。ご飯どころではありませんことよ。杉さんから一番遠い席に座ってみたものの、やっぱり喉にものが通らない。「ここさー、『HAWAII』って名前なんだけど前は『タージマハール』って言ってねカレーがおいしいんだよ、『タージマハール』ってバリらしくないってことで変えたらしいんだけど『HAWAII』もねぇ(笑)」そういわれて見ると壁には『タージマハール』の文字が。壁に貼られた『コカコーラ』のポスターがかろうじてハワイのイメージくらいかも。杉さんたちはカレーを中心にオーダーをしているようだけど私たちはなかなか決まらない。なのでいろいろ取ってみんなでシェアしようと言うことに。「パスタも食べたいねぇ」「じゃ、カルボナーラに」「ミーゴレンもね」などと決めてゆく。杉さんだけじゃなく松尾さん里ちゃん哲ちゃんかおるちゃんもいる。ああ、信じられないなぁ。

杉さんはこちらを気にしていろいろと話題を振ってくださる。ウブドで買ったTシャツの話から杉さんがよく着ているトレーナーの話へ。「あれはご自分で買ったんですか?」とARちゃん。みんなの間でもかわいいって評判だったものね。「あれはHABUちゃんにもらったんだ」いやん、そうだったのですかぁ。HABUさんといえば・・・「HABUさん、こちら(バリ)に来られてたんですね」「そうそう、入れ違いだったんだけどね」「こちらで会われたのかと思ってました。」HABUちゃまのHPチェックしておいてよかったよぉ。(HABUちゃま、バリの写真楽しみにしてますぅ〜っ。)「今日も去年と同じトコでバクソー食べてきちゃった。美味しかったー、ほらウブドからチャンディに来る間にちょっとした街みたいなとこの手前なんだけど…」「赤い看板のですか?」と聞くと「そうそう」ってそれって私がバスの中から見つけたバクソー屋さんじゃないですかぁっ(う、うれしいっ)
話題は昨日のライブの話へ。「新曲、よかったです。」杉さんも嬉しそう。「『雲の空中都市』って井上さんの絵のイメージなんですか?」って聞いたらちょっとびっくりしたように「そういうわけでもないけど雲をじっと見てたら空中都市に見えたときがあってねー」目に浮かぶようですぅ。くくく。

レゴンダンス
料理が運ばれてくる。カルボナーラを一口「うーん」。やはりバリのパスタに期待するものではなかった。みんなで面白がってまわして食べる。そのうち杉さんたちのほうにも。笑っちゃうくらいまずくてそれでまた盛り上がっていく。他のものはおいしかったんだけど・・・。お腹いっぱいだとおっしゃってたのに杉さんはそれでも「ピサンゴレン(バナナの天ぷら)アイスクリーム添え」をオーダーしていた。「ピサンゴレン、おいしいんだよぉ。」と言ってこちらにもまわしてくださる。くぅ〜、うれしゅうございますぅ。

頭真っ白で何話したか覚えてないうちに時間は過ぎ、そうしてにこやかに杉さんたちは車に乗って帰っていった。なんだか夢みたいだったなぁ。そういいながら私たちもタクシーでホテルに帰る。ホテルの中庭ではまだレゴンダンスが行われていた。妖艶で神秘的なレゴンダンス。これを見るとここがバリであることを強く思い知らされる。会場には私たちの仲間のほか、外国の年配のご夫婦のグループが。ゴキゲンな方々らしく楽しそうに見ている。フェードアウトするようにレゴンダンスが終わりを告げる。

これからあの「伝説」が始まるのだ。

Look for a star

杉さんのギター

レゴンダンスが終わりプールサイドにぽつぽつと人が現れ始めた。「ホントにあるのかな…」ほんの少しの不安。そんな夢みたいな事、本当にあるのかなぁ。何となく胸がざわめく。集まっているみんなもなんだかそわそわしている気がする。

Please Click!10時半を過ぎた頃、杉さんがギターを持ってプールサイドに現れた。ドキドキ。本当に、本当にこれから始まるんだね。「はっきり言って声は出ないんだけど雰囲気だけって事で許してね、何にも考えてないんだけど…」と言って東屋の真ん中に座りギターを構える。杉さんを取り囲むようにみんなも円を作る。「リクエストにお応えできる曲はやるって事でいい?」うぅ、もうそのお言葉だけで感涙。「緊張するなー」杉さんもいつもと違う雰囲気に戸惑い気味。あちこちからリクエストが飛ぶ。「『ムーンリバー』!」K子たまがリクエストするとギターをつま弾き始める。甘い、優しい杉さんの声が夜の月夜に溶けて行く。「どんどん言ってください、お皿に載ってないものもできますから。回転寿司じゃないっつーの(笑)」『Tonight』…」こんな曲言っちゃっていいの?「忘れちゃったなー」と言うとみんなが♪おやすみ〜君は〜♪と歌い始める。「ワンコーラスだけね」と言いながら歌ってくださる。ああ、この頃の曲なんて聞けるとは思ってなかったから感激。もううっとり。思わず正座して聴いてしまう。「しあわせ〜っ」そんな声が飛ぶ。「簡単なのない?」何て言いながら「街で見かけた君」を。なんだかここにいる杉さんがステージの上の人だなんて信じられない。「『ファニーダンサー』!」「『ファニーダンサー』?覚えてないなぁ」なんて言いながら♪君はファニー〜ファニーダンサー〜♪くぅ〜っ。あちこちから悲鳴のような声が(笑)「これ天井のやもりのおばちゃまたちだけしか覚えてないんだけどね(笑)」♪セリーナ I'm in loving you〜♪はぁ〜このころの曲が聴けるとは…感涙。思い入れが深い分、聴くほうも緊張してくる。『夢みる渚』どんどん杉さんの声も出て来ているような気がする。みんなからは手拍子が。コーラスもついたりして(^^)「じゃあ、あれは?月が出てて、気持ちがいいから…あれなんだっけ?」自分が言い出しておいて歌詞が思い出せない杉さん(^^)『スターライトラプソディ』って最初ナンだっけ?」悲鳴、悲鳴。くらくらーっそういいながらしっかり♪びしょぬれのドレスと〜♪とみんな、さすがです。「あ、そうだ、そうだ」と歌い始める杉さん。はぁ〜っもうとろけちゃいますぅ。『君にギターを教えよう』思わず杉さんの手元を見てしまう。本当にギターの音と杉さんの声だけ。本当に天国で聞いたハープの調べに似てるかも…。「ウニとか出まわってますか?」なんてさっきの回転寿司を引っ張る杉さん(笑)「ちょっと歓談の時間も持とうよ、その間に思い出すから」なんていいながら『Romancing Story』を。『Love Her』?ちょっと待ってよぉ〜っ」と言いながら思い出すために練習する杉さん。「あのー歌詞がはっきりしないんでよかったら一緒に歌ってねー」なんて言うけど聞き惚れちゃって歌えないんです(^^;;途中何度かごまかすところがあったけど…あーでもこの曲が聴けるとは…もうとろとろですぅ。「勉強して来まーすっ!!」歌詞が思い出せなかったのが悔しかったのでしょうか、でももう、そんなことどうでも良くなってくる。「結構いっぱい曲作ってますよね、だからちょっとおさらいして来ようと思ったんだけどとっても追いつかなくて…」

里ちゃん「プラネタリウムでやった曲なんだけど『Look for a star』って言うんだけど…」もう悲鳴のような歓声。実はこの曲、以前プラネタリウムのライブのセットリストを作っていて何の曲か分からなくてPちゃんに質問してたんだけどPちゃんも思い出せなくてずっと心の中で引っかかっていた曲だったのですぅ。(感涙)Pちゃんと思わず顔を見合わせて、くぅ〜っ!!もうどうして杉さんったら私たちの考えてる事わかっちゃうのかしら。「1960年に…こういうのDJっぽいでしょ?」何て言いながら「『恐怖のサーカス』っていう映画の主題歌だったんだけど自分が誰だかわかんなくなっちゃったときには星を探してごらんなさい、って歌なんだけど…」って言っていると小さなパーカッションを持って里ちゃんが登場。♪Everyone has a Lucky star♪なんだか涙が出そうになってくる。自分が誰だかわかんなくなる時、あるよね。どうしていいかわかんなくて、自分の存在さえ無意味な事に思えてしまう。里ちゃんのパーカッションが心地良くてとても穏やかな気持ちになる。『恋する0.1』杉さんの声にドキドキする。「結構大変ですねーって大変なのはオレなんだけど(笑)」本当にこんなにたくさんの曲をいきなり言われて歌えちゃう杉さんってば本当にすごい。「一緒に歌ってくれると嬉しいな」って言いながら『Happy Ending』「最初が出てこないんですよね」なんて言いながらギターをつま弾いたと思ったら『フランシス泣かないで』もう、拝んじゃう。里ちゃんのパーカッションも本当に素敵。みんな歌ってるんだけど、私はどうしても歌えない。杉さんの声を一言たりとも聴き逃したくない気持ちでいっぱい。♪Don't Cry〜♪って最後のコーラスの所で里ちゃんが「ん〜ぐらい〜」ってこんな時でも(笑)「途中で言っちゃいけませんよね」なんて言ったりしてたけど。「最初って何だっけ?」なんて言いながら『渚で会いたい』を。「結構、海っぽい曲一杯ありますねー僕」何を今さらぁ〜(笑)『Crying Angel』リクエストだけじゃなく時々はこうやって杉さんが思い浮かんだ曲も歌って下さる。里ちゃんのレモン型のマラカスが砂の音のようにさらさらと響いていく。「『You're my No.1』!」とリクエストが飛ぶ。「ちょっと待ってくださいね、こちらもいろいろと準備がありまして、下調べのムニエルなんちゃて(笑)」要所、要所にいつもの杉さんならではのギャグが入ってくる(笑)みんなの手拍子も大きくなる。♪夜空の素敵な黒板に流れ星で書くI love you♪星も、月も本当にきれいな夜がふけて行く。

World of Love

里ちゃんのパーカッション

「おっ」杉さんの歌声につられて松尾さんや今日到着した上田さんもプールサイドに姿を見せた。「一緒にやろうよ」といって「Rainbow in your eyes」マイクを通さない二人のコーラス。甘く、そして崇高な感じさえする。なんだかドキドキ。昨日のMFBのライブの時みたいに終わった瞬間「おめでとー東!」って今は東さんいませんよ(笑)松尾さんがリードを取って「If I fell」杉さんが横から「いい声ですねー」なんてチャチャ入れるけど本当にいい声。里ちゃんのパーカッションもさりげなく響く。杉さんがリードを取り始めるとさらにドキドキ。なんだか頭の中ぼーっとしちゃう。「おめでとー。ポール」ってそう言えばもうすぐポールの誕生日だ。「今日到着した上田さん!」と言って上田さんの紹介「この二人の漫才が面白いんですよーなんかしゃべってみてよ」「誰が呼んだん?この人」なんて松尾さんの突っ込みに「この人、この前博多にキャンペーンに来たときにお土産にかまぼこ(上田さんの実家はかまぼこ屋さん)もって帰らせたのに帰って電話してきて、『毎日、毎日食べてるけど食べきれん』って言いやがって」すごいノリ(笑)「さっき松尾さんが部屋で知らないと思うけどクリフリチャードって言う人の・・・」みんなからブーイング(笑)杉さんファンにクリフリチャード知らない人はいません!「首振りじゃぁ〜どうぅ〜?」なんて杉さんもからむ、からむ(笑)「『Angel』を歌ってて僕すごく好きな曲なんだけどやってよぉー」と言って松尾さんがギターを持って「Angel」を。松尾さんの甘い声と合っててとても素敵でした(^^)「上田さん、じゃあ3人で『This Boy』やりましょうよー、ジョージのとこやってくれる?」3人のコーラスも本当に素敵。上田さんのソロ所になると突然、上田さんの本領発揮。さすがですぅ(^^)「人を油断させておいてー」なんて言われちゃってましたが。

Angelを歌う松尾さん『ガラスの恋人』!」「うーん、行ってみよっかぁ」ってちょっと不安げだったけど・・・。今の杉さんの声ってずっとずっと懐が深くなってるなーとこの曲を聴いて思ってしまいました。「『Best of my love』!」とリクエストがかかるけど「すみません、うちでは今扱ってないもので・・・」なんて言われちゃうことも(笑)そりゃ、そうですよねぇ。『Hold On』優しい、優しい杉さんの声が夜に溶け、ギターのこすれる音が切なく響く。なんだか涙が出ちゃうなぁ。「もう、渚シリーズやっちゃいますよ」と言って『恋のかけひき』を。もう20年も前の曲だなんて信じられない。「さっきクリフリチャード出ましたよね」なんて歌の間に挟みながらみんながコーラスをつけていく。里ちゃんのパーカッションソロもとてもいい感じ。「Heaven in my heart」ああ、もう本当に解けちゃう感じ。何もかも忘れてこの瞬間だけがすべて。出来ることならこの時間をとめてしまいたい。♪どんな明日がきてもいつだって僕はここにいるから♪「ここ」にいれることだけで幸せ。『Catch your way』本気でもう、思い残すことはないって思ってしまった。初めて杉さんの声を聴いた歌。その歌がここにある。何にも考えられなくなってくる。自分は本当にここにいて、杉さんの歌を聞いてるんだろうか。もしかしたら夢じゃないのか、そんなふうにさえ思えてしまう。「結構覚えてたね」なんて杉さんもちょっぴり不安だったのかなぁ。

「松尾さんと一緒に『Journey to your heart』北海道で生でやったときは緊張したなぁ。これ(ストローク)だけでやったんだよね。『My Sweet Road』みたいだったなぁ。」なんて笑いながら。続いて『風のBad Girl』2人のコーラスってやっぱり素敵。『夢見るメアリー』BOXの曲が続く。鳥肌立っちゃうなぁ。「いい感じよー聴いてて」なんて横から上田さんも聞きほれちゃってるようです。『Train to the heaven』里ちゃんのマラカスも効いてます。口ギターも入ったりしてね。「いい感じよぉ〜、いい感じ」上田さんもすっかりオーディエンスになっているよう。「コードが何だったかなぁ、ワルツだったよね」と言いながら『Wendy』ああ、くらくらぁ〜、う、もう勘弁してくださいーってくらい(笑)畳み掛けるように『さよならFunny Face』みんなも普段聴けないような曲ばかりリクエストするんだよねぇ。杉さんもいろいろ考えて「よしっ!」『Rambling Bird』小気味いいほどの里ちゃんのパーカッション。♪情熱の花の咲く島、笑い声と珊瑚の海へ僕を連れてっておくれよ♪ああ、はまりすぎて涙が出ちゃう。

みんなうっとり「Downsloped Way」ああ、こんな曲まで。歌詞を忘れちゃってる部分もあったりして「ごめんねー」なんて、謝らないでください(涙)「これひとりでやるのぉ?」なんて言いながら『君にしてあげられること』を。ものすごくしみてきちゃってどうしましょ。♪寂しくなったなら歌ってあげよう 君にしてあげられること ちっぽけなこと♪ちっぽけなことじゃない。それがとても大きな大きな事だと今になって分かる。だってこんなにも幸せな気持ちにさせてもらってるんだもの。

ここで少し休憩をはさむ。時計を見ると1時が来ようとしている。もう2時間以上も歌ってくださってたんだ。しばらくして再開。どうして杉さんはこんなにたくさん歌ってくださるんだろう。そんな風にさえ思えてしまう。「コード何だっけなぁ?」と言いながら『君と浜辺を』去年、杉さんはほとんどでない声でこの歌を歌ってくれた。その声が思い出されてまた泣きそうになる。今の杉さんの声は穏かで優しくて私たちみんなを包んでくれるようだ。「ちょっと失敗したから最後に『World of Love』で締めましょう」♪美しい所へ連れて行ってあげよう♪この空間がWorld of Loveなんだなぁ。美しいものがすべてここにあるような気がする。夜も月も星もプールの水もみんなの顔も杉さんの声もすべてが現実じゃなくとてもとても神々しい。生まれて来てここにいることに感謝したい気持ちで一杯だった。みんなにこのことを伝えなきゃ、自分にできることが見えた気がした。私には私の方法でお返ししなくちゃ。そんな風に思えた。自分の気持ちが伝えられなくて泣いてるなんてエゴでしかない。どんなふうになるか分からないけどとにかくちょっとだけ道が見えた。「あー(笑)どうもありがとうございましたー明日からも楽しくやりましょう」もう気持ちがいっぱいいっぱいで何も言えない。「ありがとうございましたー」なんだか夢の中みたい。

ふわふわした気持ちで部屋に帰る。途中で一人で部屋の前の泣いてる人を見かける。「大丈夫?」「一人にしておいて…」気持ちが痛いほどわかったからそのまま通り過ぎる。みんな素敵な宝物をもらったんだね。きっと明日から何かが変わるよ。

ロータスのほとりで

ロータスの入り江

6月15日(木)

朝である。なぜか6時には目が覚めてしまった。夕べはなかなか眠れなくてセットリストを起こしたり、杉さんに手紙を書いたりしていたのに。夕べのセットリストを見てしみじみ思う。本当にこれが実際目の前であったことなんて信じられない。杉さんにどれほどお礼の言葉をならべても足りないや。「32曲(ボケてました。本当は37曲)もやってくださったなんて夢のようでした」って書くのが精一杯。ありがとうなんて言葉じゃ足りないくらい。

寝る前、「起きれなかったらごめんねー」なんて言ってたのに張り切ってジョギングシューズを履いてたりする。うーん、われながら元気なやつだ。Mにゃんと一緒に中庭に出て行くとままとGちゃん。みんな元気だ(笑)そうこうしていると向こうから上田コーチ(こう呼ばせていただきます)と松尾ちゃま。満面の笑みをたたえながら「おはようー!」と。後ろからはちょっと眠そうな伊豆田さん。きっと朝はお話してくださらないかな(去年の石日記参照)なんて思ってたら上田さんたちと結構お話してらっしゃる(笑)「夕べは何してたのー?プールサイドライブよかったのにー」と上田コーチ。「部屋で聴いてましたよー。『This Boy』よく聴こえましたよ」(笑)と伊豆田さん。(ちなみに伊豆田さんのお部屋はプールサイドから一番近いお部屋でした)「お疲れじゃないですか?」と声をかけると「大丈夫だよ」と笑顔。朝なのにいい感じではないですか(笑)

ストレッチをする上田さん
「じゃぁ、ストレッチからー」上田コーチの指導によりやしの木に手をかけてアキレス腱を伸ばしたり、屈伸運動したり(^^)もう本当に運動部のよう。スタッフのトモさんはその様子をビデオに撮っている。「そのビデオってどうするんですか?」と聞くと「一応資料用なんだけど・・・」うーん、きっと後でメンバーやスタッフで見て笑われるんだろうな(笑)ストレッチも終わり上田コーチと松尾さんを先頭にジョギングに出発お見送りに出てきてくれてる人もいっぱい。やしの森をみんなで走る。牛や豚が放し飼いにされていて、それを見ているだけで楽しい。普段、めったにジョギングなんてしないのに気持ちがいい。時々上田さんや松尾さんが声をかけてくれる。500mほど行くと大通りに出る。少し行くとチャンディダサの街に出る。大きな魚を持った人や、野菜を頭に乗せて働いている人たち、学校で遊ぶ子供たち。ウブドと違ってここは普通の生活が見える。ロータスの入り江が見えてきた。今年もあまり咲いていないけど、この入り江がいっぱいに咲いたらきれいなんだろうな。海からの風が心地いい。通り過ぎる人たちも珍しがって声をかけてくれる。へんてこな日本語で声をかけてくれたりして、それも楽しい。街の中心部で折り返し。上田さんが時々前に出て写真を撮ってくれる。うーん、器用だぁ。帰りはほんの少し遠回りしてまたやしの森を抜ける。30分ほどのジョギングだけど本当に気持ちがいい。ホテルの玄関で記念撮影。「今日はこのくらいにしておこう」上田コーチのお言葉。あー、明日はどうなっちゃうんでしょう(笑)

ガムランを叩く浦島里ちゃん
シャワーを浴びて朝食のためレストランへ。レストランに上がるロビーのところでは里ちゃんがホテルの人からガムランを習っていた。髪を一つに結んだ里ちゃん。「誰も見たことないと思うんだけど浦島太郎にそっくりなんですよー」と杉さんがおっしゃってたなぁ(笑)確かにそっくり。釣竿もって亀に乗ってほしい・・・と思ったのは私だけじゃないはず。しかし、里ちゃんのガムランをする姿って本当にはまってるんです。
レストランへあがるとほとんどみんなは食事を終わろうとしていた。ままとMちゃんがいたので同席させてもらう。隣にはスタッフの方々。なんか嫌な(?)予感・・・ビュッフェ式のモーニングなので取りに行って席に戻ってみると後ろの席には上田コーチ松尾ちゃま。いやぁ〜ん。ままとMにゃんはゴキゲン。ふふふ。背中を緊張させながら朝食を取っていると、げげげーっ杉さんっ!!背中左半分は硬直。ひえー、食べれないよぉ(涙)とか言いながらいやらしくも聞き耳を立ててしまう(嫌な奴)「今日のライブ、松尾さんはあの曲でいいよねー」「杉さんは何やる?」今晩はGAR-YIZのライブなのだ。そんな感じで決めちゃうの?もう勝手知ったるって感じがいいですぅ。ままが写真とカメラを持って松尾さんたちのところへ。さすがっ。という私もどさくさに紛れて夕べ書いた手紙を杉さんに渡す。ふぅ〜持ち歩いてて良かった。

食事が終わって昨日出来なかった買い物をしようとスーパーにK.K子さんたやままたちと出かける。チャンディダサのこのスーパーは小さいながらも食料品からおみやげ物まで揃っていて、その上安いので重宝なのだ。行ってみるとY.MちゃんのグループやARちゃんたちもいる(笑)みんな考えることは一緒なのね。サロンやTシャツを中心におみやげ物をここで全部済ませちゃう。ARちゃんたちは一度ホテルに荷物を置きに帰るということなので後でお昼一緒に取ろうと約束して別れる。

Piccadillyのステッカーを貼ったバイク
Y.MちゃんたちもA美ちゃんたちと合流すると言うことでスーパーで待つがなかなか来ない。待っていると1台のバイクが入ってきた。よく見るとボディにピカデリーのステッカーを貼っている。ふふふ。ウブドの街でもこのステッカーを貼っているタクシーを見たし、ARちゃんたちが行った民族衣装を着せてくれるところの人も杉さんのTシャツを着ていたり、Gちゃんが習ったレゴンダンスの先生も杉さんのTシャツを着てたらしい。バリでの杉さんの知名度高し(?)偶然バリに旅行に来た杉さんファンの人、びっくりしてくれないかなぁ(なんちゃって)

いくら待ってもARちゃんたちもA美ちゃんたちも来ないので食べようかと言っていたレストランに向かっていくと、ARちゃんたちとA美ちゃんたちを発見。2組とも申し合わせたように勘違いしてたのね。「Y.Mちゃんたちスーパーで待ってたよ」と言って迎えに行き、みんな揃ったところで一件落着。そうこうしていると向こうからどやメジャバンを撮っている里ちゃんと薫ちゃん
どやと知った顔が。いやぁ〜〜ん、杉さんたちですぅ。杉さんたちは奥の席へ。私は後ろ向きで見えないからまだいいけど正面向いてる人たちは緊張気味。時々こちらに向かって手を振ってくれたりして(感激)ここでは汁そばをいただき、食事の後、みんなでレストランの上のロッジまで散歩する。ハイビスカスの小道を抜けると静かなロッジがあった。花がたくさん咲いている。ああ、また現実から離れていく。

ホテルに戻り、プールで遊ぶ。持ってきた水中カメラで写真を撮ったりしていると里ちゃんかおるちゃん「メジャバン」の撮影をしていた。後ろでバカみたいにはしゃいしまう。だけど本当にここはパラダイスみたいだ。

Every trying be my baby

Please Click!

プールからあがって服を着替える。ああ、またドキドキしてきちゃったなぁ。これから「GAR−YIZ」のライブなのだ。去年のGAR−YIZのライブは本当に楽しかったなぁ。みんな何かに取り付かれたように(笑)踊り狂って・・・。

リハの音で踊る外国のお客さま
早く準備が出来た私とけこたまは会場であるレストランの下のロビーに偵察に行く。みんなぽつぽつ集まり始めている。インフォメーションボードには「GAR−YIZ(?)LIVE」なんだ?この「?」マークは。階上からはリハーサルの音が。その音を聞いてるだけでどんどんテンションはあがってゆく。ん?これはおとといのMFBでやった杉さんの新曲じゃないですかっ!なぜかみんな口ずさめちゃう(^^)を、これは「イノセントアイズ」うふふ。ロビーでは10数名の外国のご夫婦の方々が街へ出かけるためにタクシーを待っていたけれどその音につられて踊り始める。さすがー!!リハーサルはビートルズナンバーになり、外国のご夫婦はさらにテンションアップ。こっちも負けちゃいられない(笑)ビートルズってすごいなぁ。言葉は通じなくても同じ歌で心がつながる。しかし、ご夫婦はもうかなりの年齢だろうに本当にダンスがお上手。ご夫婦でこんな年齢になってもダンスが出来るなんて日本じゃ考えられないなぁ。リハーサルは「Piccadilly Circus」ナンバーへ。私たちもどんどんテンションが上がってくる。「Baby! it's all right」だ。みんないつの間にかいつもの振り付け。これだけ揃うと圧巻。くぅ〜っ嬉しいなぁ。ご夫婦たちもさらに盛り上がっちゃってツイストしたり、フォークダンスみたいなダンスをしたり。Piccadillyもついに国境を越えちゃったのね(笑)べビッツが終わるとあちこちから大きな拍手。お互いにたたえあう。うーん、素敵だなぁ。LIVEも見ればいいのにと思ったけれど街のレストランを予約してると言うことでホテルを後に。うーん、惜しいなぁ。

開場になり、席につく。長いテーブルが縦に並んでいる。前にはステージ。なんだかまたドキドキしてきた。ライブの前にビュッフェ形式のディナー。豚の丸焼きなんかもあったりして(笑)とりあえず乾杯。なんだかこうやってみんなでご飯を食べてるとどんどん連帯感が沸いてきちゃうんだよね。杉さんたちのことばっかり考えて、楽しいことばっかりですっかり日本のことなんて忘れちゃってる。

Monkey Forest Band
杉さんがステージの前に登場。昨日から合流したF.Kちゃんの紹介して杉さんと記念撮影。「じゃぁこのあと、モンキーフォレストのライブをちょこちょこ、GAR-YIZのライブをちょこちょこ、あとちょこちょこ…って感じでやりたいと思いまーす」GAR-YIZだけだと思っていたので感激(^^)杉さんがステージ中央に立つ。あー、嬉しいなぁ。

「パピヨン」この曲もとてもバリっぽい曲。チェハヤデワタの渓谷の風景が浮かぶ。曲に入ろうとした瞬間、杉さんのギターの弦が切れるハプニング。「弦が切れちゃった〜伊豆田君貸してくれるぅ?」伊豆田さんのギターで仕切り直してもう一度初めから。心地良いリズム。ゆったりとした椅子のせいかみんな本当にリラックスして聴いているように見える。「一昨年、ここでやった時には機材が揃ってなくて小学校の講堂みたいな感じでした。今年はましになりましたよねー」「ウブドでもやったんですが…」と松尾さんがピアノの前に座って「イノセントアイズ」妖艶なムードが漂う。「次の曲は3回目にバリに来たときに作った歌です」と言って「女神のいた夏」あー、すっかり浸ってしまう。ウブドの田園、ヤシの渓谷、白い雲、ほんの少しオレンジがかった空…いろんなものが歌の中に溶け込んでいる。「ここでゲストですー」と言って渡辺かおるちゃん登場。「曲を決めてなかったんでこの前やった『Perfect』を」。杉さんと松尾さんのコーラスも素敵。かおるちゃんの声も気持ちがいいくらい通っている。隣にいるARちゃんとK子たまが話しかける。「ねぇねぇ、こうやって見ると大きく見えるんだよー」と写るんですを前後反対に覗きこむ。何やってんのかと思ったら(笑)試しにやってみるときゃぁ〜近くてはずかしぃーっ(おばか)松尾さんの定番になりつつある「Happy Talk」「ここで歌うのはぴったりですよね」そうそう、これもとってもバリっぽい曲ですよね。「EXILSでもやったんだけど今日は聴けなかったF.Kさんと上田さんと伊豆田さんだけのためにやっちゃいます」「Smiling Face」を。穏かで優しくて本当にきもちがいい曲。はぁ〜。

Please Click!「ここからはGAR−YIZですー」と言って杉さんと松尾さんと里ちゃんがステージを下りる。上田さんと伊豆田さんが登場して上田さんがMCを取る「今日はお天気良くてよかったですねー、走れてよかったー。明日は7時半集合ですからっ」「上田さんってサディスティックなとこありますよね」と東さん。おおーっ。「Till there was you」東さんのVoも冴えてますっ。続いて「Baby it's you」甘いなぁー東さんの声。ふと横を見るとけこたまの後ろには杉さん。いやん、恥ずかしいっ「Now for Love」「僕のアルバムの1曲目は杉君の曲で『ダディはロックンロール中毒』で、3曲目が伊豆田君の曲で彼がピアノを弾いてベースを弾いてコーラスをしてくれて今まで僕がやったロックンロールの中で一番いいです」なんて上田さんの新しいアルバムの話。なんだか期待しちゃいます。「ポールの来日コンサートの1曲目の曲です」と言って「Drive my car」このあたりからみんな我慢できなくなって立ち始める。それと同時に徐々に前に押し寄せる(笑)身体が自然にスウィングを始める。どんっと肩が当る。「ん?」と思った瞬間、後ろから走り出る杉さん。きゃぁ〜っ!杉さんも何か吹っ切れたように(笑)モンキー、モンキー、ツイスト、ツイスト(^^)挙句の果てにコサックダンスも入ったりしてそれを見たステージの上の伊豆田さん絶句。思わず歌えない状況(笑)「Back in the U.S.S.R」どんどんヒートアップ。どんどん前に流れて行く。ホテルのスタッフも前に出て踊り始める。ごきげんだわー(笑)「伊豆田さん、ズボンなんてはいちゃって、まだバリになれてませんね」なんて言われる伊豆田さん。「今日、先生プールサイドライブやるんですよね」ってつっこまれ「そうですねー」って大丈夫なんでしょうか?「My Love」うーん、伊豆田さんの声っていつ聴いても癒されちゃう。上田さんのVo.で「Something」これもゆったりした気持ちになって行く。松尾さんが登場し、「In My Life」松尾さんのファルセットも素敵ですぅ。杉さんがステージに登場し「去年は伊豆田さん髪に花つけて歌ってましたよねー」ってそう言えばそうでしたね。カールパーキンスのカバーである「Every trying be my baby」(みんないいこ)を。うーんご機嫌なろっけんろーる(笑)杉さんはその1曲で引き上げてしまったけれど盛りあがりはそのままに「Money」を。杉さんはまたみんなの輪の中に入ってみんなと踊っている。みんな頭のネジ、抜けちゃってるみたいだよー(笑)続いて「Slow Down」うーん、大すきっ!みんなどんどんヒートアップ(笑)笑いすぎて息が出来ないやぁ。なんなんだー。またみんなおかしくなってきた(笑)

Baby! it's all right

誰もいないステージ

 

伊豆田さん「ここからはあんまり曲数ないんですけど『Piccadilly Circus』をやりたいと思います。」杉さん、松尾さんが再びステージに登場し、会場はまたまたヒートアップ。「なぜか今日の風の雰囲気にぴったりじゃないかと思います『愛はタイムマシーン』ああ、このコーラスっ涙が出ちゃう。みんなの個性的な声が1つになって深いコーラスになっている。♪過去も未来もこの手にあるけど僕らここを選んだのさ♪ホントに今この時代に生まれて、そしてここにいる幸せ。自分の身体が浮かんじゃいそうになるくらい気持ちがいい。「さて今日プールサイドが期待されているこのお方に歌っていただきましょうかね、その前にちょこっと小部屋でもかましてもらおうかなぁ〜」杉さん。あちこちから「エリックカルメン」の声が飛ぶ。「エリックカルメン〜?」と言いながら『Never gonna fallin' love again』を。はぁ〜。気持ちがいいなぁ。「リクエストしていい?」と杉さん。「ピアノでやる曲ならね」「ビリージョエル『素顔のままで』!」「急にぃ…」といいながら『素顔のままで』を。あちこちから悲鳴のような歓声が。あー大好きだなぁ、この曲。子供のころ一番始めに好きになったのがビリージョエルだったなぁ。「ビリージョエルはこの♪わぁぁ〜〜〜っ♪っていうのがいいんだよね」とまねをする伊豆田さん。うふふ。そしてギルバートオサリバンの『Alone Again』を。ああ、この曲も大好きだったなぁ。「それでは本編に…」『Never Cry Butterfly』なーんか涙出てきちゃう。この歌に何度励まされたか…。「演奏してて気持ちいいです」と杉さん。こちらこそ気持ちいいです。「次はPiccadillyは東洋っぽい曲もあるんですが、イメージとしてはウブドの市場の感じをちょこっと入れてもみました『Dry Season』聴いて下さい。」松尾さんがボーカルを取っているこの曲もまごきげん杉さん♪さにバリの歌。♪涙がこぼれるのは空が青いからさ♪悲しい歌だけど優しいバリの風景が癒してくれる。そんな感じ。「このへんからがつんと行ってみたいと思います」みんな辺りを見まわし、目配せ。ふふふ。よしっ!!みんな合わせたように席を立つ。「来年の歌!」「1000年に1回ですものね」『21st Century man』くぅ〜みんなどんどん前に押し寄せる。をを、哲ちゃんのソロ全開!コーラスが重なって行く。はぁーっなんだか飛んじゃうっ!みんなまたおかしくなってきた(笑)お互い顔を見て大笑い。脳みそまっしろになっちゃうよ。「最後の曲ですー『Baby it's all right』!!」後ろにいる人達を引っ張り出す。ほらほら〜っ♪ちゅるちゅちゅわぁ〜♪みんなぴったり決まってる(笑)あー気持ちがいいぞーっ。どんどんその輪が大きくなって行く。♪all right〜 all right〜♪みんな笑顔、笑顔。やっぱりいいなぁーPiccadilly。♪君のやり方でやればいいさall right♪どうもありがとーっ!!里ちゃんがわざわざ客席の方まで来てくれて拍手してくれる。いやぁ〜ん、ありがとぉーっ

席に戻ってもみんなのテンションは静まらない。何をするにもおかしくてみんなで笑ってる。アンコール、アンコール。

そして本当に最後の曲『Kansas City』これもゴキゲン。笑って、踊って、歌って、こんなに楽しいことって他にあるのかなぁ(笑)やっぱり今年もCrazy Liveになっちゃったね(^^)

 

南十字星

満月の夜

ライブの後杉さんが出て来て「業務連絡ですー。伊豆田君のプールサイドライブは明日にしまーす!」そりゃ、そうですよねぇ。今日は素敵なライブを見せて、そして楽しませていただいたんだもの、ゆっくり休んでください、みなさま(^^)

博多にわかを語る上田さん
ライブが終わってみんなまだまだ興奮はさめやらずそのままみんなでひめちゃんの部屋へなだれ込む事になった。同室のMにゃんがいないので探しに行くとプールサイドの東屋でCちゃんと話していた。彼女とは去年も一緒にバリに参加してたのだけどほとんどお話ししたことはなかった。何となく話し始めるといろんな話で盛りあがってしまった。杉さんを好きになったきっかけ、自分のこと、そして他愛もない話。どうして今まで話したことがなかったんだろう。そのことがとても不思議だった。そのうち、中古屋の話になった。「本当に欲しいものって強く願ってたら絶対手に入るよね」と彼女は言った。「そうそう」私はうなづいた。10何年も探していたレコードや、本が最近になってどんどん私の手元に集まってきた。本当にそれは不思議だ。今までどんなに探しても見つからなかったのに「探している」と口に出した瞬間からさまざまな所からそれは集まってきた。もちろん寝て待っていたわけではなく、自ら捜し求めたものもたくさんあるのだけれど。そういうものが集まる時は決まって他のことも上手くいったりする。反対にダメだと思った瞬間、いろんなものがダメになる。結局は自分次第なのかもしれない。自分の気持ちさえ強く思っていると回りのものは自然と付いて来る。運なんて結局自分で切り開いちゃうものかもしれないね。

さて、Hちゃんちの部屋に戻ってみるとかなりの人が集まっていた。座るところはベッドの上しかない。ちょっと失礼(笑)ベッドの上でねっころがりながらRちゃんたちとセットリストを起したり、他愛もない杉さんの話をしたり、ああ、どうしてこんなに幸せなんだろう。「ここのこの声がいいんだよねぇーっ」「あの曲のここが好きー」とか説明なしで分かってくれるこのラクチンさ、いいなぁ。

NY.Styleを歌う伊豆田さん
まったりだらだら話して、ふと時計を見ると1時を回っている。そろそろ寝るかなぁとMにゃんを探しにプールサイドへ。そこでは伊豆田さんがライブをやっていた。あれー明日じゃなかったの?伊豆田さんが来てここで話してたらなんとなくこうなっちゃったらしい。伊豆田さんったら、どうしてそんなにいい人なんでしょ。お疲れじゃないのかなぁ。途中上田さんの「一人博多にわか」(漫談ですね、あれは)が入る。うーん、オヤジギャグに通じるものがありますね(笑)バリハイビールを飲みながら「『南十字星』を見てさー、バリハイってすごく憧れてたんだー。で、この前レストランで東が『バリハイ1本』って頼んだ時に初めてあの憧れてたバリハイがこれだったかーって気づいてさ、ちょっとショックだったんだー、去年もずっとバリハイ飲んでたのにねぇ」って(笑)今日は満月。明る過ぎて星が余り見えない。だけどバリの星というとこのプールサイドの夜空が浮かぶ。こんなに長い間星を見ながら過ごす時間なんて普段ないものね。伊豆田さんが小さなキーボードを取り出す。ピアニカと間違えそうなくらいの小さなキーボード。「ホントはこれ借り物なんだけどもう10年くらい持ってるんだ」って大丈夫なんですかぁ?(笑)「N.Y Style」を弾き始める。小さなキーボードがとても心地いい音で溶けてしまいそう。いろんなアレンジでこの曲を聞いたことあるけど一番シンプルで一番優しい感じがした。「N.Y Style」を聴き終わって部屋に戻る。伊豆田さんはまだ歌いつづけている。そうしてチャンディダサの最後の夜がふけていった。

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