杉さんと薫ちゃんがFM愛媛にやって来た
「石鎚山は雪景色 Winter a GO-GO Special」の巻
23rd December '99
目覚ましは5時半にセットしていたはずなのに時計を見ると6時。げげっ…とにかく頭の中を整理する。6時半にはころちゃんが港に着く。家から港までは約30分。が、しかし昨夜、飲みに行って車を駐車場に置いたままタクシーで帰ってしまった。うーん、家から駐車場までは約15分。車を取りに行って港に向かっても1時間弱。どう頑張っても無理だ。。。とりあえず、番ちゃんにTEL。7時に待ち合せだけどこの際お願いしちゃおう。が、何度コールしてもでない。うーん。家にお泊まりしていたおのぼりちゃんをたたき起こし、タクシーを呼んで駐車場へ向かう。タクシーに乗り込み一息。…が、か、鍵がぁーっ昨日の昨日のコートのポケットの中だぁーっああ、どうしてこんなに私ってば段取りが悪いのぉーっ(涙)タクシーにUターンしてもらって取りに帰る。ああ、15分のロス。30分以上の遅刻にも関わらずころちゃんとA美ちゃんはにこやかに迎えてくれた。待ち合わせのファミレスに着いたのは番ちゃんとの約束に時間を大きく過ぎているが気配はなし。うーん。相変わらず電話はつながらない。こいつは寝てるな・・・(笑)おのぼりちゃんところちゃんは「薫ちゃん談義」で盛り上がっている。やーん、嬉しいなぁ。ファミレスでA美ちゃんと塗り絵をしながら朝食をとった後、FM愛媛へ向かう。
和田さんもすでに出勤していて挨拶もそこそこに準備を始める。会場の飾り付けを私たちに任せてくださったのだ。なんだか文化祭を思い出しちゃうなぁ。が、一番張り切っていた番ちゃんからは何の音沙汰もない。うーん、どっかで行き倒れか?10日間を費やしたオーナメントに(作業場所提供ありがとうございました、和田さん)みんなからのメッセージを入れてもらってツリーに飾ってゆく。たくさんあるイベントの一つにしかすぎないけどこうやって遠くから集まってくれている。なんだか嬉しいなぁ。そうこうしていると番ちゃんからケータイが。「なーんしよんっ」「ごめーんっ寝よったぁー」そんなこっちゃろと思ったわ(笑)これで一安心。風船のアーチや、サンタクロース、ポインセチアが次々と運び込まれなんだかどんどん華やかになってゆく。パーティみたいだなぁ。番ちゃんも到着し、ほっ。ばたばたと走り回ってロビーに戻ると「杉さんたち入っちゃったよぉー」と。えーん残念。お迎えしたかったのになぁ。。。ま、しょうがない。また後でいっぱい会えるもんね。飾り付けも一段落したところで杉さんと薫ちゃんが登場しリハーサルが始まった。杉さんは白地に青い模様の入ったセーターにチノパンツ。薫ちゃんはダークグリーンのシャツワンピースの上にショールを羽織っている。「おはようございます、メリークリスマスです」「おはようございます」
杉さんも薫ちゃんも連日ハードスケジュールだというのにとってもにこやかに挨拶してくれる。薫ちゃんと「何やろっか?」「え、何でも」「じゃ、これちょっと・・」みたいな打ち合わせの後杉さんのギターが・・・あーっ「恋の雨音」だぁーっ聴きたかったんだぁーこれ。と、横を見るとうるうる目の番ちゃん。その横には左門豊作のような涙を流しているおのぼりちゃん。をいをい、まだリハーサルだよーと言いながらももう、すでに私も左門豊作状態。「だってぇー薫ちゃんがぁ、薫ちゃんがぁーっ」わかった、わかった、私だって同じ気持ちだ。たぶん、この中で一番おのぼりちゃんの気持ちを理解できると思う。20年近くもずっとずっと好きだった人が目の前で歌ってくれる。もうそれだけで嬉しくって、嬉しくって、そりゃしょうがないよね。HAKOちゃんに「まだリハーサルですぜ、これからどうするんですか?」などといわれ薫ちゃんにはリハーサルにもかかわらず、「どうしたの?」と不思議そうに見られる。今回は泣かないぞぉーと意気込んでいたのに、リハーサルからこれだもん、どうしようもないよなぁ(笑)
ギターの音の返りが悪いらしく、スタッフはすこしぴりぴりした雰囲気に。杉さんはそれでもにこやかに「電池かもしれないなぁ」と言いながら「本番ではやらないんだけどね」と言いながら「心の中のプラネタリウム」を。薫ちゃんはやはり、朝ということもあって途中で「えへん、えへん。」ああ、でも生でこの歌はぞくぞくしちゃいますぅーそして「ぼくのOKUSAN」はぁ〜っ…アンドレギャニオンの「Noel」までっ!!(感涙)「ここまでしかわかんないんだけどね」と。歌詞がおぼつかないけどあとはハミングで。そしたら薫ちゃんもそれにあわせてハミングでコーラスを入れてくれる。ああ、なんだか贅沢だなぁ。。。カラオケの「君の物語」に続く。なんだかこの曲も何度も何度も聴いているにもかかわらず、鳥肌が立ってしまう。そして「I wish」ああ、さらに鳥肌。やっと泣き止むことができたと思ったのにまたまた左門豊作(笑)ああ、やっぱりこの曲って空気を一掃しちゃう雰囲気なんだよなぁ。「じゃ、電池を入れ替えてもう一度チェックお願いします」と控え室の方に帰ってしまった。あーっやらなきゃいけないことはいっぱいあるのにまたまた放心状態。はぁーっへなへなですわぁ。。。
なんとか立ち直り、さて行動しようと思ったら杉さんが再び登場。もう一度ギターのチェックらしい。なんか得した気分だなぁ。「やっぱり電池だったんですねーじゃ、お詫びに1曲」と言いながらギターをつま弾く。げげっこの曲は・・・もう腰砕け。土足だというのにその場にしゃがみこんでしまう。「音楽の贈り物」だぁーっもう、拝みポーズで聴き入ってしまう。ああ、初めて聞く生の「特別」な歌。一番だけだったけどもう十分ですぅ。あーこれだけで10日間準備した甲斐があったぁ。。。
また避難民のように近くのコンビニにお昼を買い出しに行って、ロビーで食べる。そうこうしているうちに本番の1時5分が近づいてきた。パソコンを前回のように第1スタジオのサブ室に持ち込む。前回は2時からの登場だったけれども今回は3時間40分全部に出演だ。どんな内容になるんだろう・・・
本番の時間になった。番ちゃんもウサギサンタに着替え、準備万端。さすがですっ。司会の松田さんもサンタの衣装に身を包んでいる。ひげが邪魔をしてなんだか少ししゃべり辛そう(笑)オープニングの挨拶もそこそこに杉さんと薫ちゃんが登場。杉さんはエンブレムつきの緑のジャケットにチノパンツ、エンジ色のミレニアムネクタイ。薫ちゃんはさっきのシャツワンピースに腰のところにチーフを巻いている。「お久しぶりです」4人ともすごく和気あいあいでこっちまで嬉しくなってくる。1曲目の「Winter a GO-GO」がかかっている間に会場ではワインが振舞われている。たーちゃんところちゃんのメッセージが紹介されて会場はさらに盛り上がる。こんなにも離れているのにホントに不思議だなぁ。「宮城からっ!!」「すごいですねぇ」なんて。こうやって遠くのみんながメッセージを送ってくれるからこうやって杉さんたちの言葉をネットに乗せることが意味を持ってくるんだろうなぁ。
杉さん達にもワインが注がれ正岡さんの「杉真理さま、須藤薫様にお越し頂きクリスマスをお祝いしたいと思います。それでは乾杯の音頭を杉真理様から・・・」なんていう結婚式みたいな司会の後、杉さんも「若輩者ではございますが高い席から失礼します・・・」なんて調子に乗って(?)みんなで乾杯。ダーレンラブの「White Christmas」が流れる中杉さんは「お〜いしぃっ!!」と言ってガンガン飲み始めている。薫ちゃんも「1杯飲むとキリがなくなっちゃうんですよねぇ・・・」なんて言いながらよほどそのワイン(「ASTI」というスパークリングワイン)が気に入ったのかメモをとっている。なんだかホントにパーティみたいになってきたなぁ(笑)グラマラスなクリスマスソング、リンゴスターの「Come on X'mas」の間もガンガンいってる。大丈夫かなぁ(笑)
みうのメッセージが読まれ「杉さんと薫ちゃん応援隊(笑)」のみなさんもさらに盛りあがる。(ありがたいのぉ)正岡さんは「杉さんと薫さんは松山の観光協会から表彰されなきゃいけませんねぇ」だって。そだねぇ、こんなとこまでみんな来てくれるなんてねぇ。(しみじみ)薫ちゃんは松山に着いたとたん「こっちも満月なんですねぇ」と発言したそうでまたまた杉さんに突っ込まれている。薫ちゃんもどんどん自分で墓穴を掘ってしまってどうやらワインが効いてきたか…?薫ちゃんが初めてコーラスをやったという「恋人がサンタクロース」。杉さんがコーラスアレンジを担当した「サーフ天国、スキー天国」で松任谷正隆さんに「たたたたたた…に当てはまる英語のコーラス考えてよ」って言われて「Could you...」とか「Do you have a pen」とかいろいろ考えたらしい。(ホンマか?)そう言えばこのコーラスの部分ヒアリングしてそんさーんちに書いたなぁ…(♪Oh Could you tell me I'm the only one〜♪って奴ですね(^^))番組も進み、杉さんのオススメのクリスマスムービーの話になる。杉さんのオススメは「ピーターパン」。なんだか納得ですぅ。やっぱり永遠の少年なんですねぇ(しみじみ)曲は意外なカバーでジェームステーラーの「右から二番目の星」なんだかとってもアダルトな雰囲気です。子供たちがネバーランドから戻ってきた舟はきっと杉さんには見えるんだろうなぁ。
続いて薫ちゃんのオススメのクリスマスムービー。「オズの魔法使い」これも納得です(^^)黄色いレンガの道を通って…っていうところからエルトンジョンの「Good bye Yellow Brick Road」ができた…って話は好きな歌だったから感動しちゃいました(涙)曲はライザミネリのお母さんジョディガーランド「虹のかなたに」。
ゴメスザヒットマンの「週末の太陽」。杉さんは連日ゴメスのレコーディングに追われているそうです。初めて聴くけどなんだかとっても柔らかい素直な声だなぁ。杉さんはゴメスの前でギャグを飛ばしまくって異空間に取り残されちゃうそうです(笑)
そしていよいよスタジオライブ。私もサブから飛び出してみんなが座っている客席へと行く。だって一人ぼっちじゃ寂しいんだもん。「恋の雨音」はぁ〜うれしいなぁ。こんなにも近くでみんなと聴ける。薫ちゃんもかなりワインが入っているらしくほんのりピンク色。とってもごきげんな感じです。続いて「クリスマスの扉」この前にライブで聴いたのはドゥーアップバージョンだったけどアコースティックもホントに素敵。最後のKnockもくぅぅ〜っいいなぁ。ここでなぜか居酒屋の話になり、薫ちゃんは酔っ払ったら後ろ向きに櫓をこいじゃう話とか(かわいいぃーっ)骨付きチェリソの話とか(なんだか「薫ちゃんってばぁー」って発言が多くて…(笑)…)そして「君の物語」。なんだかやっぱり薫ちゃんが実体験として感じてる事なんだなぁってしみじみ思ってしまった。「ロマンティック天国」前のほうにしゃがんで聴いていたけど何だか我慢が出来なくて後ろのほうへ行って番ちゃんとおのぼりちゃんと踊る。薫ちゃんも杉さんも気づいてくれたみたいで手を振ってくれたり、にこにこビームを送ってくれたり、はぁぁ〜もう、どうでもいいやぁーっていうくらい浸ってしまった。そしてそして「I wish」。もうまたまた放心状態になっちゃってもうパソの方に向かう気にもならない。ああ、だめだぁーこんなことじゃぁーと思いながらもやっぱり平常心には戻れなかった。
ライブのあとは薫ちゃんが選ぶクリスマスセレクション。ロネッツの「ママがサンタにキスをした」。サンタって名前の人とキスしてたら不倫の歌になっちゃいますよねぇ…って杉さんぁ〜んっ(^^;;薫ちゃんも「不潔っ!!」だって(笑)墓穴を掘り巻くって11人目の薫ちゃんが現れ(?)「Lonely December」。どんどん薫ちゃん壊れて行きますぅー♪
次は杉さんが選ぶクリスマスセレクション。最近ツボにびったりはまっちゃうビートマスから杉さんのクリスマスソング「This Feeling」。クリスマスの曲は他にもたくさんあるのにこの曲をピックアップするとはちょっと意外だったけどホントにホントにあの場所の雰囲気にぴったりで思わず、スタジオ中を見まわしてしまいました。空気がホントに柔らかく変わって行っちゃう感じなんですよね。♪パジャマのままいつか不思議の国へ…さっきのピーターパンの話とオーバーラップしちゃってなんだかうるうる。。。。
あっという間にエンディングへ。エンディングは「This magic moment」。確かに今日はMagic momentだったなぁ。最近はこの「Magic moment」を認めるのが恐くてなんだか「これは夢かもしれない」ってずっと思ってた。こんな事が起きるのが不思議で不思議でしょうがなかった。上手く言えないけど…たくさんあるイベントのひとつに過ぎないんだからあまり騒ぎ立てちゃいけないって思う自分とこんな夢みたいな事が起こってるんだからこれからももっともっと盛り上げたいっていう自分の葛藤の中にいると和田さんが「今有る事実を決して疑うことなく臆することなく忠実に一歩づつ前に進んでいけば良いんですよ」って言って下さった。具体的に何を疑ってるのか何に臆病になってるのか自分自身もわからないけど和田さんはあやふやな私の気持ちをずばりあてて、そして救ってくれた。
番組も終わり相変らず私は放心状態。「よかったねぇ」と見知らぬ人までがわざわざ言いに来てくれる。私が受ける言葉じゃないけどその言葉を聞くだけで嬉しかった。みんながHappyな思いで家路についてくれる。それだけで私もHappyだ。
1時間あまりして杉さんと薫ちゃんが帰る時間になった。笑ってお見送りしよう。幸せな気持ちにさせてもらったんだから。杉さんはリクエストに答えてサンタの帽子をかぶってくれて写真を撮ってくれる。みんなの写真を撮っていたら「Nちゃんはいいの?」と杉さんが言ってくれた。一気に胸が詰まる。うう、泣かない、泣かない。薫ちゃんもみんなと握手をしている。お礼を言いに行こうと近くによると「ありがとねー」と薫ちゃんは泣きながらハグをしてくれた。一気に気持ちが切れる。「こちらこそ…」そう言うのが精一杯であとは言葉に出来なかった。
ふと横を見るとまるで子供のように大声を出して泣いているおのぼりちゃんがいた。私も一緒にびっくりするくらい大きな声で泣いた。分かり過ぎるくらい気持ちがわかって辛くなった。嬉しくて嬉しくてだけど反面、寂しくて仕方がない。でもきっとまた会える。杉さんや薫ちゃんだけじゃなくみんなにもきっと会える。だから悲しくないよ。
たくさんのわがままを聞いてくださった和田さん、KATAさん、遠くから来てくれたみんな、来れなくてもネットで参加してくれたみんな、そしてFM愛媛のリスナーさんホントにホントにどうもありがとう。いくらお礼を言っても言い足りないくらいです。番ちゃん、おのぼりちゃんホントに一緒にいれて嬉しかった。ホントにホントにありがとう。松田さん、正岡さん、素敵な時間をありがとうございました。
そして杉さん、薫ちゃんこんな遠くまでまた来てくれて、そして素敵な歌を聴かせてくれてありがとうございました。心からホントに感謝してます。私に出来ること、それはホントにちっぽけなことだけどそのちっぽけな力がたくさん集まれば大きな力になるんだなぁと実感しました。ちっぽけなことしかできないけどまたこの力が少しでも大きくなるよう、そしてまたここに戻ってきてくれる日を夢見て…
Special thanks to JOEU, M.Wada, H.Matsuda, S.Masaoka
& Ban-chan, Onobori-chan & My soulmates