八幡浜石日記
FM愛媛公開録音 坂崎幸之助、杉真理の…
15th February 2003 at リジェール八幡浜
八幡浜という街は松山市内から車で1時間ほど行った小さな街。だけどこの街は「メリーローランの島」の井上昌己ちゃんの故郷なのだ(笑)。さてさて今日はFM愛媛の公開録音に杉さんとTHE ALFEEの坂崎さんがゲスト。内容は「人を愛する素晴らしさ」をテーマにビートルズナンバーをやってくださるというもの。地方のそれもこんな小さな街で、こんな豪華なお二人がジョイントなんてまるで夢のよう。会場であるリジェール八幡浜はビルの5Fにある披露宴会場としても使われている場所。天井にはシャンデリアで何か神々しい雰囲気。会場に入るとすでにたくさんの人が席を埋めていて、あっという間に300はあろうかという椅子は埋まっていた。
BGMが途切れると後ろからざわざわとした空気。振り返ると客席の後ろのドアから杉さんと坂崎さんがギターを持って登場。杉さんは白いタートルネックのシャツにピンクのチェックのジャケット、胸にはテーマを意識してかハートのブローチが。ラブリー(^^)。そして、赤いボトム。ステージにあがるといきなり「Ask me why」を。坂崎さんとのセッションははじめて聞くけど、全然違和感がない。今までに何度もセッションしてるからなんだろうな。
曲が終わると同時に進行役であるFM愛媛のパーソナリティである正岡省吾さんと松田久さんが登場し、杉さんたちを紹介。「1曲目は『Ask me why』でした。」と紹介するとすかさず、坂崎さんから「当時は『Please Please Me』のB面でしたー」と濃いぃ解説(笑)。そしてバレンタイン翌日ということでバレンタインの思い出を。坂崎さんは「中学時代のH越さんに一目ぼれしてて…」って言うと「Hな腰じゃないですよねー」とすかさず突っ込む杉さん(笑)。「ずっと片思いだったけど卒業前のバレンタインにチョコをもらって『早く言ってよ〜』って感じだったけど、初恋の人にもらったんでいい思い出です〜」。そして杉さんは「高校2年のときに名前が書いてないチョコをもらったけどもったいなくて食べれなくて2年くらいおいてたら腐ってました〜(笑)」よよよ。「青春時代に好きだったタイプと、今と、好きな女性のタイプは変わりましたか?」という質問に「許容範囲が広がりましたね。」と杉さん(笑)。
そして事前に渡されたチラシに当日のみ受け付ける杉さんと坂崎さんのメールアドレスを渡され、携帯電話から質問を送っていたものに答えてくれるコーナー。開場に入ってからみんなもくもくとメールを打っているのは不思議な光景でした(笑)。「杉さんのポールが大好きです。演奏していて一番気持ちのいい曲はなんですか?」という質問に「ポールって結構キーが高いんですよね。だからやるのに必死で・・・」と言いながら先日のポールの東京ドームの話に脱線し、ポールを語る杉さん。「やっぱりポールが好きっ!」の決め言葉(笑)。「自分の好きな女の子が自分の親友にチョコをあげたらどうしますか?」という質問に「チョコ以上のものを要求しちゃうっ」と言いながらも「でも、泣き寝入りでしょうね・・・」よよよ。
そして待ちに待ったライブのコーナー。1曲目は「Eight days a week」ごきげんなナンバーから始まる。「1週間に8日来い、って歌ですけど日本にも1週間に10日来いって歌がありましたけど、週休2日の今日、すごい歌ですよねー。それほど愛してるって歌なんですけど・・・」と次に「Baby's in black」を。「ビートルズってこういうR&Bみたいな曲もかっこよかったですねー。当時はあれで長髪って言われてたんですよね。伸ばしてました?」「伸ばしてましたねー。最初はチョコレートのCMで、女の人がみんな泣いててどうして泣いてんのかわかなかったけどこの前ポールのライブ見て分かりましたね〜(笑)」「R&Bと言えば『I feel fine』とかかっこいいですよね〜」と『I feel fine』のリフを弾く坂崎さん。かっこいいぃー。「あと『And I love her』とか・・・」「『And I love her』と言えば、好きな女の子にあげたんですよー。でもすぐ振られちゃったけど・・・(^^;;」「シングル盤?」「うん、あのシングル両方ともいい曲じゃない?ラブソングで。その曲を次に・・・」「『恋に落ちたら』ですよね」「そう、この前、家の息子がMDに書いてたんだけど『恋』っていう字間違ってて『変に落ちたら』になってたの。変に落ちたら腰とか悪くなるよね。」その流れで、この曲に言っちゃいますか(笑)。でもさすがうっとりものの「If I fell」。「ビートルズって本当にファン層が広くって、僕がデビュー直前に住んでたアパートにヤクザさんの情婦さんが住んでて、その女性を待ってるそっち系の方がいたらしくて、その時ちょうど友達が来て騒いでたんです。そしたら『うるせー』とかって言われてやばいっって友達帰らせて電気消してたんだけど、いらっしゃって怒られて帰っていったんだけど、その後、スーツ着て僕の部屋に来て、あがってくるんですよ。そんで『さっきは言い過ぎたな』とか言われて『俺の家は博多でこういう商売してて・・・』って言われて『僕も博多なんです。』って言ったら『ほんまか?悪いことしたな』って言われて(笑)。そしてギターを見つけて『俺はビートルズが好きなんやー。』『あ、僕も好きなんですよ。』って言ったら盛り上がって『俺にも弾かせてくれ。ギター弾くのは少年院ぶりや』とか言って『これがCやったな。Fは今、小指がないけん、弾けん』(爆)」「作ってないですか?面白すぎですよ。」「で、帰ってまた夜中にその情婦さんとやってきて『こいつが俺のかぁちゃんじゃ。こちらが杉君や。街であったらビートルズって呼んでやってくれ』って情婦さんに紹介してくれて(笑)ビートルズって言われてもねぇ。」「ほんとに作ってないですよね(笑)」「いろんな思い出があるんですよね」って(笑)。そして「Kansas CityのB面です。『I'll follw the sun』」杉さんの声が甘く響く。「ビートルズってコーラスの面白さってありますよね。♪She loves you いえぃいえぃいえぃとか。」「そうですねー。」それからビートルズ濃い談義に花がさく。「ちゅ、ちゅ、ちゅとか、すーとか(笑)。その曲をやります。『Girl』」「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、って酸欠状態になりますよねー。」「でもその後GSが取り入れたりしてやっぱり先駆者ですよね。」「ビートルズってちゃんとした音楽教育を受けてないと思うんですけど、すごいことやってますよね。権威的じゃないところがいいんですよね。」「そうそう、4拍子から急に3拍子になるとか。子供の頃はぶっとびましたけど。ロックとかポピュラーの世界ではなかったですもんね。」「3拍子にしたのはジョージハリスンのアイデアらしいですね」「へー、いいものは何でも取り入れちゃうんですね。『Black Bird』でも100テイクくらいあるそうですよね。」「ジョージハリスンが亡くなったときにビートルズのコラム持っててそのときにこの『恋を抱きしめよう』って曲を紹介したんですけど中で♪Life is very short〜♪人生は短いからけんかとかしてる暇はないんだよって歌ってるのにその後けんかして解散しちゃったわけだけど、でもジョージが亡くなる前に集まって抱き合って泣いたって言うのを聞いて今こそ世界に対するメッセージじゃないかなと思った『We can work it out』という曲をやります。」「いい曲ですねー。」「最後に『できる(We can work it out)』って言ってる前向きさがビートルズだよねー。ビートルズって常にユーモアをもってルールを壊すって言うところがいいですよね。」「そうですよね。」「明るいのがいいよね。坂崎君も明るいし。」「杉さんも明るいですよ(笑)。」「明るいと言えばね、この前山手線に乗ってたらアル中の人が乗ってきて、アル中の人って結構暗いじゃない。なんかぶつぶつ言ったりして。だけどその人、明るいの。『11番線ね、11番線でOKだから!』ってみんなに話し掛けてるんですよ。でもみんな何事もない振りしてるんだけど(笑)。で、『11番線でOKだから、じゃ!』って言って降りちゃったの。みんな何事もなくてよかったって感じだけど、なんか変なの。あのおじさんいなくなって暗くない?みんな本音で行こうよ!11番線気にならない?とかって言ってやりたくなりました(笑)」「いいなー、俺、そういうおじさんになりたい(笑)。竹中直人系ですよね(笑)明るく行きましょう。」「最後ですから。いぇい、いぇい、いぇいですから。」「11番線って言わないように(笑)」と「She loves you」を。だけどカウントで入るこの曲はなかなかテンポが合わない。「ワン、トゥー、スリー、フォー・・・あれ?」「ワン、トゥー、じゃらん、じゃらんだよね?」「じゃ、そのカウントで(笑)」じゃらん、じゃらんなんてカウント・・・(絶句)とか言いながらもご機嫌な「She loves you」。
本当にビートルズへの愛がいっぱいのお二人のライブでした。きっとずーっとビートルズの話をしてると尽きないんだろうなー。こんな小さな街にたくさんのごきげんを振りまいてくださって本当にありがとうございました♪
Written By nia
Special thanks to onobori & Caramel boy's mother
& JOEU FM