杉さんと薫ちゃんがFM愛媛にやって来たの巻
15th September '99

 もう、この日は朝からてんやわんや。朝5時半に起床、6時半に港に神戸からやって来るののちゃんを番ちゃんと迎えに行く。最初3人の予定がちびうさちゃんところちゃんが急遽来れなくなってしまい、残念…初対面の2人のあいさつもそこそこに、とりあえず朝も早いのでファミレスで朝食をとりながら時間をつぶす。だけどゆうべ2時まで飲んでた私は目の前のフレンチトーストが喉を通らない…グロッキーな私のとなりで同じく2時まで飲んでた番ちゃんはハンバーグセットを食べている。さすがじゃ(笑)

 そうこうしているうちに8:15着で東京からやってくるAkemiちゃんとあらいちゃんを松山空港に向かえに行く。番ちゃんとののちゃんは8:38JR松山駅着の香川のくるみちゃんを向かえに行くためにまだそこで残ることに。台風で心配された飛行機もほぼ定刻に到着。早朝の便だったのに、ご苦労様。2人をFM愛媛に送った後、「玄関が開くまでコンビニで時間でもつぶしてて」と捨て台詞を残し私はまた8:45着のかよちゃんとミミコさんを迎えに松山空港にとんぼ返り。間に合うかどうか心配だったけど運良く(?)飛行機の到着が10分遅れていたので余裕だった。待っているとAkemiちゃんから「和田さんに会ってFM愛媛の中にいれてもらったから」とTELが入る。雨も降っていたのでよかったと胸をなでおろしていたら番ちゃんからTELが入り、「くるみちゃんを迎えにJRまで来たけど電車が止まってるみたい」どうやらいつ着くか見当もつかないらしい。うーん、うーんと考えてみてもしょうがない。初対面のミミコさんからTELが入る事になっていたので「ごめん、番ちゃん、またTELするからもうちょっと待ってて」とTELを切る。

 初対面のミミコさんも無事発見でき、かよちゃんと2人を乗せFM愛媛へ。先着のAkemiちゃんたちはもうすっかり、くつろいだ様子。今日の公開放送の会場であるオープンスタジオでは正岡さんや松田さんをはじめスタッフの人達が準備を始めている。松田さんは今日のために作ったというPOPなチラシを会場に貼って盛り上げようとしてくれている。

 番ちゃんにTELを入れるとまだ電車は動いていないらしい。「くるみちゃんには私のケータイ教えてるから大丈夫でしょ、とりあえず、こっちにおいでよ」と言ってTELを切るが、不安な気持ちになる。無事に来てくれるといいけれど…。

 昨日から松山入りしている東京組もやってきて会場もにわかに盛り上がってきた。ちょっと買い物に行こうと外に出るとちょうどタクシーが入ってきた。「
げげっ杉さんだっ!!」直立不動石状態でいると「みんなを向かえに行くの?」と話しかけてくれた。うぐぐ、私の行動はすでに読まれているわけね(感涙)「もう、みんな来てます。」と答えるとにこやかにFM愛媛の中に入って行った。ちなみに杉さんは赤に白の小さな星の模様のシャツに白のパンツ。赤の靴下、白のマジックテープのついたスニーカーでありました。

 買い物から帰ってくるとまもなく10:00からの「フレッシュライフ〜ハミングに乗せて」の放送が始まる。オープンスタジオの横の1スタで坂本由美アナウンサーと30分ほどのトーク。オープンスタジオの方にも放送が聞えるようになっている。

 「フレッシュライフ」の放送が終わると和田さんが自分のノートパソコンを持ってきて1スタのミキサー室に席を用意してくれて「さ、ここで思う存分書きこんでね」状態(^^;;慣れないパソコンとマウスなしの書きこみに悪戦苦闘していたら「みんなにも書いてもらってよ」と和田さん。と言うわけでAkemiちゃんにまず声をかけて書きこんでもらう。Akemiちゃんもマウスなしには苦戦している様子。…とそうこうしてたら杉さんたちが登場!!人に頼んでおきながらもう、心はそっちに飛んでしまった(ごみょーん、Akemiちゃん)ミニライブのリハーサル開始!!

 「さよならHappy Tears」のカラオケがかかり、歌い始めるけど「朝なもんで…」高い音が出ない。1番が終わって「もういいよね…」みたいな目配せを薫ちゃんとして、「大丈夫でーす」さらに薫ちゃんと目配せをして「次なにやる?」「あ、杉さん、決めてください」「坂道…うーん、じゃ、ギターの奴」という感じで「ぼくのOKUSAN」。(この目配せをしながら進行して行く感じがとても息が合ってていいいなぁとしみじみ思ってしまいました。)♪とぅるとぅるる〜♪とハミングで始まり、♪しおかぜのなみきみちになみだのシルエット〜♪と歌詞をつけたところで「OKでーす」ああ、もっと聴いていたかった…そのあと、「ロマンティック天国」♪Come on Come on it's Summer〜♪でやっぱり声が出なくて「たけぇ〜」と舌を出す杉さん。会場のみんなもリハとはいえどもう、本番さながらの盛りあがり。1番が終わって杉さんが薫ちゃんに「ついでだからやっちゃおうか?」いや〜ん、うれしすぎ。ギターを持ち上げておどけるポーズをしたり、みんなの盛りあがりがとても嬉しそう。結局フルコーラスやってくれて、「・・・んなわけで、本番よろしくお願しま〜す」でリハ終了。

 そのあとしばらくして杉さんたちはお昼を取りにタクシーで出かけて行った。みんなはお隣のコンビニからいろいろ食料を調達してきてまるで遠足気分。(というより外は大雨なので公民館に避難してきた難民か?)なんだかまだ食欲のない私に「なんか食べた方がいいよ、買ってきてあげるよ」と声をかけてくれるみねちゃん。(感謝)おにぎりを買ってきてもらってばたばたしているとあっという間に13:05。「Music from JOEU」のスタートの時間になってしまった。

 杉さんと薫ちゃんの登場は14:00から。それまでは「Respect」をテーマで番組は進行していく。洋楽のトリビュートアルバムや、50代、60代になってもなお、現役を続けるロッカーなどの曲を紹介して行く。ふだんヒットナンバーばかりを流す他のFMを聴きなれているみんなにはかなり新鮮だったようだ。(その反応が私には新鮮でありました。)

 外は雨も上がり、陽が射し始めている。14:00からいよいよ杉さんと薫ちゃんの登場。杉さんは約5年ぶりのFM愛媛。前回は松田さんと特別番組をやって7月の電話インタビュー「今週の杉さま」をやったせいかすっかり打ち解けている様子。薫ちゃんもその雰囲気になじんでとても楽しそうだ。私はというと第1スタジオのミキサー室からパソコンを前に相変わらず悪戦苦闘。「今日はおなじみのNちゃん番ちゃんがずっと書きこんでくれる予定です。」などと言われ、責任重大っ!!時々「Nちゃん、ちゃんと書きこんでね」とか「そこは書きこまないように」などとチェックが入ってうぐぐ…気が抜けない…その上、第1スタジオのミキサー室の中にまで音がよく聞えないし、オープンスタジオのミキサー室は少し離れているのでメニューの確認が取れない。結局、第1ミキサー室とオープンスタジオのミキサー室を走って行ったり来たりして、確認をとるしかなかった。(会場の中をばたばた走り回っちゃってごめんなさい)会場のリクエスト「
バカンスはいつも雨」がかかるとミキサー室から「STARGAZER」のLPが届けられ会場からどよめきが起こる。松田さんは「持ってます?」と会場に話しかけながらよく見える場所にそのLPを置こうといろいろ苦心してくれる。

 コーナーは「紅白対抗ポップンロール歌合戦」杉さんと薫ちゃんがそれぞれお気に入りの曲をピックアップして行く。会場の拍手で勝敗を決める事になったのだが杉さんのギャグが功を奏してか白組に軍配が上がり杉さんには賞品のじゃこてん1年分が贈られた(ほんまか?)

 次のコーナーは「ポップンロールスーパーベスト」と題して2人がピックアップしたナンバーを1曲づつ。ブライアンセッツァーオーケストラとリンダロンシュタットがかかる。

 15:05からいよいよミニライブ。悪ノリの正岡さんが2mと離れていないのに「Gスタジオの杉さんと須藤さーん!!」と呼びかけると2人が「こっちのスタジオは広いですねー」などとさらに悪ノリで答える。
 DJブースの前に作られたセットで2人とも椅子に座ってリラックスしたムードでライブが始まる。

さよならHappy Tears
坂道はパール色
ぼくのOKUSAN
ロマンティック天国

書きこみをしていたけれども「ロマ天」が始まると我慢できずにモニター室から飛び出してドアのところで番ちゃんと踊りながら聴く。2人で振りつきで踊っていたら薫ちゃんと目が合って薫ちゃんも真似して踊ってくれる。なんだか薫ちゃんも嬉しそうでこっちまで嬉しくなってしまう。
 あっという間にライブが終了。

 次は2人のリスペクトアーティストということで尊敬するアーティストの曲をかけていく。杉さんが一緒にやりながらも尊敬しているという「Piccadilly Circus」の「彼女のBrand-new day」がかかっている間中、正岡さんは口ずさんでいる。曲が終わると今度は松田さんがびっくりしたように「かっこいいっ!!」と思わず叫ぶ。なんだかすごく嬉しくなって「でしょ、でしょ」って言いたくなってしまった。
 薫ちゃんのコニーフランシスの「
ボーイハント」の時は「今までいかにもだったから敬遠してたんだけど,この前のライブの時に杉さんがやってみたら?って言ってくれたので…」と言うと杉さんは「じゃ、今度看護婦のカッコしてやってくれる?」と悪ノリ。薫ちゃんも「OK」と悪ノリ返し(笑)
 その後杉さんが「こんな僕でも落ち込む時があって…」とその時に聴いて涙がちょちょ切れちゃったというボビーコールドウェルの「
Smile」…とても優しい曲で私にとっても特別な曲になってしまった。

 番組も終盤に近づき、16:00からはメッセージの紹介となる。おのぼりさん、ころちゃん、たーちゃん、みゅう、K子ちゃん、あらいちゃん、Akemiちゃん、ののちゃん、かよちゃん、くるみちゃん、ひめ、けこたまのメッセージが読まれる。最後はみねちゃんのリクエストの「HOLD ON」がかかってエンディング。「HOLD ON」のイントロが流れ始めたくらいからなんだかもう、わけわかんなくなっててモニター室でがーがー泣いてしまう。嬉しかったのか、淋しいのか、悲しいのかよくわかんないけれど。

 その後入り口の階段の所で杉さんと薫ちゃんを囲んで記念撮影。たくさんの人が残ってくれて一緒に写真を撮る。相変らず私はパニックで何がなんだか分かっていない。杉さんからもお言葉を貰ったのに何を言ってもらったのかすらも…ああ、もったいない。

 その後、杉さんたちは別室でTVのコメントどりを行った後、18:00前にタクシーに乗って空港へと向かってしまった。見送る私たちに杉さんは後部座席からいつまでも手を振ってくれてなんだかとても名残惜しそうだった。

 ホントにホントにたくさんの人が集まってくれて感謝でした。ただ1ファンの私がこんな事を言うのも変だけどFM愛媛のスタッフの方の情熱と、来てくれたみんなの杉さんや薫ちゃんを思う気持ちの両方がわかるだけに両方の立場から「ありがとう」を言いたいのです。
 FM愛媛のスタッフの方の音楽に対する考え方には本当に脱帽でした。私たちのようなファンに対しても真剣に接してくれて、そして意見を取りいれてくださる。そうしているうちに偉そうだけど自然と番組を作る歯車の一つになっている気がしていました。スタッフの人の情熱に負けないように、私も何かしなければと思って必死でした。そして唯一私ができる事はこうしてラジオを聞けない人に伝える事でした。
 何があろうとやり遂げなければ、と最後は依怙地になってしまったためにみんなを困らせたり、嫌な思いをさせてしまいました。ごめんなさい。
 そしてそれ以上に「ありがとう」を伝えなくちゃいけません。こんな何もないところに集まってくれて、楽しんでくれて、盛上げてくれて、そして来れなかったけどメッセージをくれて、そして書き込みをしてくれて、高い電話代を出して電話でラジオを聞いてくれて、文字ラジオを読んでくれて、そして「ありがとう」と言ってくれて「ありがとう」。その言葉があったから私は続ける事が出来ました。

 まだまだFM愛媛の永遠の少年達の悪だくみは続きそうです。

 また、松山で会おうね。 

Very Special Thanks to JOEU FM ,Mr.JOEU Wada,
Fanky DJ H.Matsuda, S.Masaoka
also Soulmates
written by nia

 

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